■帝京大学やまなし伝統工芸館×山梨中銀金融資料館コラボ企画 |
■第19回夏休み小学生貴石画コンテスト |
■第18回夏休み小学生貴石画コンテスト |
■水晶彫刻若手作品展 |
■第17回夏休み小学生貴石画コンテスト |
■恵比寿大黒【1組】(エビスダイコク) |
■鳥【1対】 |
■皿【長楕円】 |
■皿【葉】 |
■ペーパーナイフ【2本】 |
■「甲州花火」が山梨県郷土伝統工芸品に認定されました |
■第18回貴石画コンテスト入賞作品 |
■臨時休館のおしらせ |
■第17回貴石画コンテスト入賞作品発表 |
■臨時休館について |
1.恵比寿大黒【1組】(エビスダイコク) |
2.やまなし伝統工芸館 |
3.ちいさなグリコのおまけ展(2) ~戦争と子どもたち~ |
4.8/25(土)体験工房は、羽黒自治会25名です。 |
5.ひょうたんの透かし彫りランプシェード展 |
カテゴリ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
万華鏡に伝統工芸組み合わせ朝日新聞社 マイタウン山梨 2011年02月25日より
■手すき和紙の筒 貴石輝く別世界 子どもの頃、夢中になってのぞき込んだ万華鏡。回転させると変化する色鮮やかな幾何学模様は、いつまで見ていても飽きなかった。貴石(宝石)細工と手すき和紙など、県内の伝統工芸を組み合わせた本格的な万華鏡作りに挑戦した。(真海喬生) 中央道の一宮御坂ICから車で10分ほどの場所にある「やまなし伝統工芸館」。1階は貴石細工などの伝統工芸を紹介する展示室。2階は万華鏡作りのほか、天然石で絵を描く貴石画作りなどを体験できる工房がある。万華鏡作りは、同館の中山千恵学芸員に教えてもらった。 まずは、万華鏡の中に入れる鏡を貼り合わせることから始めた。「値段の安い万華鏡とは、鏡の質が違います」と中山さん。通常は鏡の表面に 数ミリの厚さのガラスコート面(皮膜)があるが、ここで使用する鏡はコート面がない。そのため模様がよりクリアに見えるという。表面を指で触って汚さない ように気をつけながら、長方形の鏡3枚をテープで止めて正三角形を作った。隙間がないように貼り付けることがコツだという。 次は、万華鏡の筒に巻く和紙に模様を描く。使用する和紙は、県が認定する伝統工芸「市川大門手すき和紙」。コウゾやミツマタを使った和紙 は優しい手触り。ここに、甲州印伝の模様付けに使われる型紙を使って絵柄を描いた。型紙は、あじさいやペンギンなどさまざまなものから選ぶことができる。 少し早いが桜を選んだ。 型紙を和紙に固定してはけを持ち、いよいよ色づけと思ったところで中山さんから「塗りつけてしまうと、せっかくの手すき和紙が毛羽立って しまう。上からたたくように」というアドバイス。和紙が傷つかないように気をつけながら色をつけた。模様を描いたら筒に巻き付け、底に貴石を入れるケース をつけた。 肝心の模様を作る貴石は、あらかじめ3~5種類の小さな石が入ったものが8セット準備されている。すべて天然石だという。大小さまざまな 石があるが、総重量はどれも8グラム。「重すぎると石が動かず模様が変わらない。軽すぎると石の間に隙間ができて模様にも隙間ができる」と中山さん。試行 錯誤を繰り返し、この重さに落ち着いたという。 水晶、アメシスト、ベリドットに加え、大きなハウライトトルコがアクセントになったセットを選んだ。組み立てた万華鏡の底に、この貴石を慎重に入れて完成した。 万華鏡をのぞいて驚いた。鮮やかな模様は、想像をはるかに上回るものだった。中山さんは「出来たては、鏡や石、石を入れるケースがきれい だから、模様も美しいんです」。所要時間は30分ほど。貴石細工に始まり、市川大門手すき和紙、甲州印伝と県内の工芸を学びながらの体験だった。中山さん は「万華鏡を作ることで、山梨の伝統工芸に触れてもらえるのが魅力です」と話していた。 《メモ》 やまなし伝統工芸館 開館時間は午前9時~午後5時。月曜日定休。展示室の入館料は小中学生100円、高校・大学生200円、大人300 円。万華鏡作り(1500円)のほか、貴石画作り(600円~)、天然石を使ったアクセサリー作り(千円~)などが体験できる。問い合わせは055・ 263・6741へ。 やまなし伝統工芸館 HP→www2.odn.ne.jp/crafts-yamanashi/ |