■帝京大学やまなし伝統工芸館×山梨中銀金融資料館コラボ企画 |
■第19回夏休み小学生貴石画コンテスト |
■第18回夏休み小学生貴石画コンテスト |
■水晶彫刻若手作品展 |
■第17回夏休み小学生貴石画コンテスト |
■恵比寿大黒【1組】(エビスダイコク) |
■鳥【1対】 |
■皿【長楕円】 |
■皿【葉】 |
■ペーパーナイフ【2本】 |
■「甲州花火」が山梨県郷土伝統工芸品に認定されました |
■第18回貴石画コンテスト入賞作品 |
■臨時休館のおしらせ |
■第17回貴石画コンテスト入賞作品発表 |
■臨時休館について |
1.恵比寿大黒【1組】(エビスダイコク) |
2.やまなし伝統工芸館 |
3.ちいさなグリコのおまけ展(2) ~戦争と子どもたち~ |
4.8/25(土)体験工房は、羽黒自治会25名です。 |
5.ひょうたんの透かし彫りランプシェード展 |
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やまなし伝統工芸館ニュース伝統の甲州印伝、携帯ゲームとコラボ 甲府朝日新聞社 マイタウン山梨 2011年2月15日 より
伝統の技と最新ゲームのコラボレーションが実現――。創業62年の「印傳の山本」(甲府市朝気3丁目)は、若者に人気の携帯電話ゲームを使って山梨の伝統工芸「甲州印伝」を紹介し、関連商品をつくって売り上げを伸ばしている。店を訪ね、人気の秘密を探った。 ■県内初のコロプラ提携店 へらにぐっと力を込め、型紙を重ねた鹿革に一枚ずつ漆を付けていく。強すぎず、弱すぎず、湿度や温度も考慮した程よい力加減に、熟練の技を垣間見る。 「手作りだからこそ、一つひとつ表情が違ってくる」と社長で伝統工芸士の山本誠さん(61)。自然の風合いをそのまま生かした味わいとなじみやすさが印伝 の魅力という。 同社は、誠さんの父・金之助さんが戦前に老舗(しにせ)の印伝屋で職人として働いていた経験を生かして1949年に創業。親子三代にわたってトン ボや桜などの柄が描かれたかばんや財布、小物入れといった伝統的な印伝の商品の製造と販売を手がけ、いまは家族5人で店をやりくりしている。 人気の携帯ゲーム「コロニーな生活☆PLUS」(コロプラ)と提携したのは2009年7月。利用者としてゲームを使っていた誠さんの長男・裕輔さん(28)が「自分も出来ないか」と思い立ったのがきっかけで、県内では初めての提携店となった。 コロプラは、携帯の全地球測位システム(GPS)機能を使い、現実に移動した距離に応じて得られる仮想通貨で仮想空間の自分の街を発展させていく ゲーム。利用者が提携店で品物を買うとカードがもらえ、書かれた数字を入力すればゲーム内でもお土産を手に入れることができる。提携店は対象商品の売り上 げの一部をコロプラに支払う仕組みで、2月1日現在で92店舗、利用者は167万人(1月末現在)に上る。 ■県外から若者客続々 コロプラを始める前は「広告費もかからないし、月に10人くらいくればいい」と軽く考えていた裕輔さんだったが、効果は予想以上だった。提携を きっかけに、最初の10日で70人、翌月は200人と、県外から20~30代の若い世代の来店客が急増。印伝を知らなかったという人も多く、「新規開拓に つながった」という。 さらに来店客からの要望を受け、コロプラにデザインを依頼してゲームのキャラクターをあしらった携帯ストラップやがま口、特注のカード入れを制作。1月末までの1年8カ月で計4500人が購入し、店頭の売り上げは提携前に比べて前年比4~5倍にまで伸びている。 裕輔さんは「収集心をくすぐられると同時に、知らない地域でこれまでにない体験が出来る」とゲームの魅力を分析し、「もっと山梨のことを知っても らえるような仕組みをつくりたい」と意気込む。誠さんも「いまは直接発信できる時代。チャンスはたくさんある。基本を大事に、新しいものを生かしてい く」。自身も県産の鹿革を使った新商品を開発し、近く発表する予定という。 人気の裏側には、新しい技術を活用しながら、甲州印伝という山梨伝統の一品を全国に伝えていこうとする山本さん親子の姿勢があった。(佐藤美鈴) |