やまなし伝統工芸館

登録日:2010/02/04 16:20:29

やまなし伝統工芸館ニュース(西島手漉き和紙)

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やまなし伝統工芸館ニュース(西島手漉き和紙)

山梨日日新聞社  ーみるじゃんー 2010年02月03日(水) より

手すき卒業証書 小中へ出張販売
山十製紙 プロが手作り指導

伝統技術を生かした手すき和紙の卒園証書づくり=甲州・赤尾保育園(昨年11月)
 
 和紙製造の山十製紙(身延町西嶋、笠井伸二社長)は4月から、小中学校に出張し、紙をすいて卒業証書を製作してもらう事業を始める。伝統技術を生かした思い出づくりをPRし、県外の学校にも広げていく。
 子どもたちは西嶋和紙の歴史や紙すきの作業工程について説明を受けた後、原料となるミツマタの繊維をほぐし、専用の器具で手すきを体験。西嶋和紙の特徴である透かし技法により母校の校章を入れる。その場で乾燥させ、見開きタイプの証書ケースとともに納品する。
  笠井社長や手すき歴60年のベテランら社員4人が担当する。営業活動は和紙製品のプランニング業紙季庵(甲州市)が担当し、県内をはじめ東京、埼玉、神奈 川などの小中学校で事業展開を目指す。1日100人程度を対象にし、費用は1人当たり数千円程度で調整中。5年間で約400校の受注を目指す。
 これまでは、峡南地域の小中学校を中心に学校側が同町の「なかとみ和紙の里」や業者を訪れて証書の製作を依頼するケースがほとんど。学校側はバス代や昼食代の負担が必要な上、移動に時間がかかり、十分な体験時間が確保できなかったという。
 これまでに甲州市内の保育園などで試行しており、笠井社長は「将来的には西嶋地区の他社にも協力を求め、全国規模で事業展開しながら伝統技術を守っていきたい」と話している。

 

西島手漉き和紙についてはwww.pref.yamanashi.jp/shouko/kogyo/densan/nishizima_01.html