やまなし伝統工芸館

登録日:2012/01/09 13:00:59

シカ革の燻技法紹介 (やまなし伝統工芸館ニュース)

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やまなし伝統工芸館ニュース

山梨日日新聞社ーみるじゃんー 2012年01月09日(月)より

シカ革の燻技法紹介 印傳博物館が企画展

 
燻技法で使用したシカ革を巻き付ける太鼓などが並ぶ企画展=甲府市中央3丁目
 
 甲府市中央3丁目の印傳博物館(上原勇七館長)は、「印傳のさまざま-燻(ふすべ)」と題した企画展を開いている。

 わらを燃やして出てくる煙で、シカ革を茶褐色に染め上げる燻技法を使った革羽織や頭巾、蹴鞠けまりなど31点を展示。昭和20年代に燻技法で使用した直径90センチ、長さ140センチのシカ革を巻き付ける太鼓も並んでいる。

  同博物館によると、燻技法はシカ革の柔らかな風合いを残せ、水にぬれても硬くなりにくいため火事装束に使われた。太鼓の回転数で色の濃淡が決まり、職人が 煙の当て方に気を使いながら熟練の技で手作業で染め、巻き付けたシカ革に糸を掛けたり、型紙を使い革羽織に模様を付けるという。

 企画展は2月26日まで。開館時間は午前10時~午後5時。入館料は大人200円、小中学生100円。問い合わせは印傳博物館、電話055(220)1621。