甲府市民俗資料館

今から270年ほど前に山梨群上今井村（現在の甲府市上今井町）に建てられた民家を移築・復元して民俗資料館に活用しています。

この建物は富士川流域の民家に見られる『兜造』という様式で、東の妻側を切り上げ、大きな台形の開口部を造ることを特徴としています。入母屋造や寄棟造に比べて２階部分が広く使えるため、屋根裏の採光や換気に便利で、養蚕のために普及したものと考えられます。

内部は若干改造されていますが、土間から囲炉裏の間を介して座敷が配置された裕福な民家の間取りを示しています。