「精神造形への挑戦-荻太郎-展」
1915(大正4)年に愛知県に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、新制作協会を中心に活動した荻太郎の作品展を開催します。今展では《死せる風景・ポンコツ》の下から発見された《踊子小憩》という作品を展示します。この作品は長い間、キャンバスが2枚に重なった状態でアトリエに保管されていました。
発見された作品は、1937年の新制作協会展の第2回展に初出品し初入選した記念すべき作品で、美しい色彩で描かれたモダンな雰囲気の漂う150号の大作です。荻太郎の初期の頃の画風を知る上でも大変貴重な作品です。
《踊子小憩》と《死せる風景・ポンコツ》の2点を展示します
一貫して「生きる悦び、苦しみ、歴史、家族、愛、死」など人間の運命的なテーマを象徴的に描き、家族像、女性像、バレリーナなど、印象的な人物像を中心に制作し、2009(平成21)年に94歳で亡くなるまで画業を追求しました。
本展では、大村館長により修復され、発見された初期の頃の貴重な作品をはじめとし、堅固な造形に深い内面性を感じさせる重厚な作品を紹介し、その画業をあらためて回顧します。
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《踊子小憩》 |
《死せる風景・ポンコツ》 |
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