異形・印象・コンゴの美術
コンゴ民主共和国は、北西にコンゴ共和国、南西にアンゴラ、南にザンビア、東にタンザニア、ブルンジ、ルワンダ、北東にウガンダ、南スーダン、北に中央アフリカ共和国と接し、西は大西洋に面しています。首都はキンシャサで、かつての国名はザイールでした。面積はアフリカ大陸で第2位、世界全体でも第11位の広大な国家で、西ヨーロッパに匹敵する広さです。 コンゴ王国の成立は14世紀で、1485年にポルトガル王国との国交が結ばれ、キリスト教の布教も承認されました。その後ポルトガルの属国となりながらも19世紀の終わりまで続きました。また、16世紀頃に南下してきたクバ人によるクバ王国も存在していました。深い森林に包まれたコンゴには、コンゴ、ヨンベ、ベンベ、ヤカ、テケ、スク、ペンデ、クバ、ソンゲ、ルバ、エンバやレガなど数多くの彫刻民族が住んでいます。そして民族それぞれに独自の宗教と芸術を持っていて、独特の造形で作られたマスク、立像、楽器、椅子、テキスタイルや日用品は印象深く観る者の心に迫ってきます。今回の展覧会では、周辺のコンゴ共和国やアンゴラ北部を含めた旧コンゴ王国やクバ王国周辺に住む民族の美術を紹介します。
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