湯村の杜 竹中英太郎記念館

登録日:2012/12/11 15:50:52

竹中英太郎・労父子展

カテゴリ 芸術  
開催場所 湯村の杜 竹中英太郎記念館
開催期間 2013年04月11日 10時00分〜2013年07月15日 16時00分
参加費用 通常の入館料のみ

               <父子展に寄せて>

【竹中英太郎記念館】のオープンを思い立ったのは「父、英太郎の絵を散逸せずに、後世に伝えていってほしい」という、兄、竹中労から私への最期の遺言でした。

全く素人の私には、無我夢中でのスタートでしたが、残された挿絵の原画・絵画・書物等を目にしているうちに、深く強い父子の心の通い合いがあった事実を知りました。

「大衆画壇の寵児」とまで言われた、父・英太郎が突然絵筆を折り、数年後には幼少期より深く根底にあった<弱者の為に世の中をつくり変えたい>という思いが大望へと心が動き、労働運動に尽力を注いでいた父親の姿を、兄は眩しい想いで見ていたのかもしれません。

しかし、兄も父と同じく心に燃えたぎるものがあり、<父の絵を色彩で見てみたい>と思い立ち父に懇請。父は息子の仕事(著作物、レコード、映画製作など)の為にと再び絵筆を取り、今までにない神秘性をもった幻想的な絵が次々に生まれました。

英太郎と労は此の世を変えて行こうという革命的な気持ちを根源に持ち、深い絆で結ばれていたのでしょう。「一卵性父子」と云われる所以かもしれません。

今年は、開館10周年兄・竹中労の二十三回忌母・つね子の7回忌にあたります。また、富士の国やまなし国民文化祭への参加事業として「父子展」を開催致します。

兄への感謝と父の残してくれました多くの作品を、一人でも多くの方々に知っていただきたい、ご覧になっていただきたい、そんな思いを込めまして展示させていただきます。多くの方々のご来館を心よりお待ちいたしております。

 

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